"クレヨンしんちゃん アクション仮面VSハイグレ魔王"見たってよ
先日“クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん" をレビューしました。私の記事の中では1番多い閲覧回数があり、改めてクレヨンしんちゃんが日本のあらゆる世代に支持されてることに気づかされました。
なので、不定期に劇場版クレヨンしんちゃん作品を1作目からレビューしたいと思います。宇多丸師匠も批評で言っていたように、劇場版クレしんで鍵になるのが原恵一監督作品の劇場第9作目のオトナ帝国の逆襲と第10作目のアッパレ大合戦。特にオトナ帝国はクレしん映画という枠に収まらず、日本のアニメ映画の中でも傑作中の傑作と名高いです。クレしん映画は、これ以後この2作の呪縛に近い何かに囚われてしまいがちらしいが果たして・・・。
では、早速!
記念すべき第1作
「クレヨンしんちゃん アクション仮面VSハイグレ魔王」 予告編 - YouTube
監督 本郷みつる
脚本 もとひら了
原作 臼井儀人
製作・プロデューサー 茂木仁史、太田賢司、堀内孝
音楽 荒川敏行
撮影 高橋秀子
編集 岡安肇
配給 東宝
93分
クレヨンしんちゃん アクション仮面VSハイグレ魔王 - Wikipedia
あらすじ
子供たちに絶大な人気を誇る特撮ヒーロー番組『アクション仮面』の撮影中、突然スタジオで爆発が起こる。混乱の中、何者かがアクション仮面の力の源であるアクションストーンを奪い去っていった。
一方、子供たちの間ではアクション仮面カードがはやっていた。しんのすけは駄菓子屋で幻のNo.99のカードを当てる。
数日後、休日海へ向かった野原一家はアクション仮面アトラクション・ハウスに入る。そこにあるアトラクションは時空転移装置で、野原一家が辿り着いた世界はアクション仮面が実在する世界だった。
思ったことをダラダラ書こうと思います。
・ギャグは初期お決まり
子供が大好きな「うんこ・ちんちんネタ」というか下品なネタやみさえをバカにしたり、言葉間違い(例えば”ただいま”を”おかえり”と言う)を指摘され「ほうほう、そうとも言う」のお決まりパターン。何と言うか懐かしい。今でも健在なのは『ケツだけ星人』と時折入るみさえDISくらいかな。
・みさえのお仕置き
みさえDISをした際に頭をグリグリする等のお仕置きがお決まりなのだけれども、これを見てふと思ったのが『今、お仕置きあったけ?』ということ。現在と比べて高頻度で”みさえのお仕置き”がある。社会状況の変化でお仕置きも体罰とみなされ減ってるのかなと思ったりした。
・メタ構造
クレしん内での特撮ヒーローであるアクション仮面。このアクション仮面が、実際にアクション仮面として実在する人物だというメタ構造。私が当時見たときに、自分の生きている世界でも仮面ライダー等のヒーローは実在するのではないか・・・と妄想させてくれる夢ある設定でした。子供に嬉しい設定!
・原パートと本郷パート
前半の日常パートの演出を原監督が、後半の非日常パートを本郷監督が演出したといわれています。前半の日常に忍び寄る非日常の不穏さと、非日常になってからの痛快アクションはお互いのカラーの違いが出ているのではないでしょうか。(まぁ知ったかですけどね(´Д⊂
アクション仮面とハイグレ魔王の追いかけっこ対決のバカバカしさや、剣対決のアクション仮面のかっこよさ。最後には、しんのすけもアクションビームで憧れのヒーローと共闘するくだりは子供の夢でしょ!
と、あーだこーだ言いましたが・・・本作は『クレヨンしんちゃん』らしい『クレヨンしんちゃん』悪く言えば、テレビの延長線上にあるスペシャル番組に過ぎないなぁと感じました。ただ自分が子供の頃、めちゃくちゃ楽しんだ!
所々、カメラアングルを工夫して映画的画作りがありました。見てる最中は懐かしさでいっぱいでした。本作は、完全に子供のみをターゲットにしたクレしん映画だと思います。
おわり
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