ryoブログ

映画や漫画に対して、140字では語りつくせない思いをたれ流していきます

“映画クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん"見たってよ

先週のTBS RADIO ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル宇多丸師匠が当てたので、せっかくだから批評の前に見ようということで劇場に行ってきました。
 劇場でこの永遠の5歳児に会うのは本当に久しぶり!
 
ネタバレしながら、あーだこーだ言ってきます!

あらすじ

ギックリ腰で腰を痛めたひろしは突如現れた謎の美女に連れられ、マッサージも兼ねてエステの無料体験を受けることに。エステを終えて家に着いたひろしだったが、そこで自分の体がロボットになっていることに気づき、ビックリ!ロボットになった自分を前に警戒心むき出しのみさえに対し大喜びのしんのすけ。そんな中ひろしは、自分の体がロボットになった原因があのエステサロンであったことに気づく。それは、邪険に扱われる日本の弱い父親達の復権を企てる『父ゆれ同盟』の恐るべき陰謀だった。

「家族は、オレが守る!!」

崩壊寸前のカスカベを前にロボットになったひろし=ロボとーちゃんが、しんのすけと共に立ち上がる。

クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん - Wikipedia

 

今回の劇場版は、ヘンダーランド以来久しぶりに劇場で見る野原一家。DVDでは大人帝国とアッパレ戦国とオラの花嫁しか見てない・・・。

やばい・・・もはやクレしん弱者(´・ω・`)

本作で劇場22作目!すごい!

クレヨンしんちゃん (アニメ) - Wikipedia

 

けど今回は、ただのクレヨンしんちゃんではない!

今回の注目ポイント

・"あの"中島かずき 脚本

・中島脚本によるロボットをモチーフにしたアニメ

グレンラガン信者の自分には嬉しい!

以下動画にはグレンラガンの物語上重要なネタバレがあるので、これから見たい人はスルーか2"50から見ることを薦めます。


グレンラガン シモン覚醒 - YouTube

よかったところ

・序盤からかましてきた中島かずきのセルフパロディ

しんのすけとひろしが見ているカンタムロボの映画から物語が始まるのですが、カンタムがピンチになって小さい無数のカンタムと合体。

その名も超超超超超カンタムロボ(超の数はおぼろげですが・・・)

この手のアニメや少年マンガにありがちな強さのインフレ。敵の技もなんだか長ったらしくて覚えられないし、カンタムは技を繰り出すたび超・超叫ぶし(´゚ω゚):;*.:;ブッ

極めつけはカンタムの必殺技が右手の巨大ドリルで貫くのですが、尖ってない(゚д゚)?

以下、会話の内容はおぼろげですが・・・

カンタムの相棒が「このドリルはなぜ尖ってないの?」と尋ねると、カンタムが「最近の掘削型ドリルはこういうタイプなのだ。技術は常に進歩している!」

ナンジャソリャーε=\__〇_ ズコー

正直、笑わせてもらいました!

グレンラガンのドリル

f:id:maskedrider_ryo:20140428175027j:plain

最近の掘削ドリル(らしい

f:id:maskedrider_ryo:20140428175056j:plain

 

・邪険に扱われがちな父親への応援映画

序盤に、しんのすけとひろしで公園に行くくだりがあるのですが、この公園がまぁ悲惨、笑えるんだけどね(・ω・)

公園は家にいると邪魔者扱いされてしまう父親たちの吹き溜まりになっていて、溜息つきまくりの不貞腐れまくりなんです。後から来た子供連れの若い母親グループには、喫煙スペースでタバコ吸っても文句を言われ、クソ生意気なガキ供にもいい様に扱われて散々な有り様。こぼれる愚痴も父親あるある。

そして中盤の"ある"きっかけで親父達が社会に反逆する。

この作品は、子供と一緒に見に来るであろう父親へのエールであり母親や子供たちへの父親の代弁だった。

この親父達が組んだ

ちち

うきを持って

立ち上が同盟

・・・通称ちちゆれ同盟は決まったポーズがあるのですが、けっこうショッキングだった。親父たちが両腕を体の横に持ってきて「ちちゆれ、ちちゆれ」の合図で上半身を左右に揺すって街を練り歩くという・・・。

個人的に劇場第一作の『ハイグレ、ハイグレ』のポーズ並みにショッキングだと思う(;´Д`)


「クレヨンしんちゃん アクション仮面VSハイグレ魔王」 予告編 - YouTube

 

・人格を持ったロボットもの、父と子の話として良くできた話

以下、完全なネタバレですが・・・

 

このロボとーちゃんは『ひろし』ではなく『ひろし』の人格と記憶をコピーされたロボットに過ぎなかったわけです。中盤で捕らえられてる『ひろし』の救出に成功できるのですが、ではロボとーちゃんは?となるのです。ロボとーちゃんのアイデンティティーはどうなるのか。同じ記憶を有するロボットの存在意義は・・・。記憶と人格を持ったロボットとヒトとの違いは何かを考えさせられるドラマになっていました。

ラストに黒幕が「大人しく捕まるよ、私の罪状は?」的なことをヒロインの段々原に聞くのですが、ドジでダメな段々原は最後にバッチリ決めてくれました!(おぼろげですが…)

「あなたの罪はヒトの気持ちを弄んだ罪です!」

・・・かっこいい(`・ω・)b

また映画"そして父になる"では父親と子供との絆に必要なのは『血のつながり』なのか、それとも『一緒に共有する時間、記憶』なのかというテーマがありました。本作も父親と家族には前述の2つの要素以外にも『家族を愛する気持ち』というテーマを投げかけていました。

ひろしとロボひろしが愛を示すため『腕相撲』で何度か対決するのですが、最後に胸熱くなる展開が待っています(´;ω;`)続きは劇場で!

この『父親とは』というテーマに、しんのすけはシンプルな答えを出してくれます!

「とーちゃんもロボとーちゃんも、どっちもオラのとーちゃんだ!」

・・・かっこいい(`・ω・)b

f:id:maskedrider_ryo:20140428231344j:plain

 

・みさえが「何で男って、合体するロボットをいつまでたっても好きなのかしら。ばかねぇ~」といったのも笑ってしまった。

・私が見た回は、けっこう親子連れや小学校低学年の子供同士で見に来た子もいて、大人は「朝まで生テレビ」のパロディーで笑ったり、子供たちは恒例の”ケツだけ星人”で大爆笑。アットホームでいい空気感で、こういう劇場の空気を久しぶりに楽しめた。

この子供たちが終わって出るとき「あ~楽しかった~」とワイワイ出て行くのをみて、子供って素直でいいなと自分らしくないけど思ったりした。

 ・OPの粘土アニメが変わらずあって嬉しい

 

・ダメだったところ

もちろんツッコミ所はありますよ。

黒幕のネタばらしも「ですよね~」って感じでバレバレだったり色々。ただクレしんワールドでは「それを言っちゃ~おしまいよ」ってやつだし、ナンセンスな展開でも受け入れさせられる力があるのが、クレヨンしんちゃんの魅力だと思います。

ただ、どうも最後のコロッケはムリクリ入れた感が・・・。

 

あと昔より下ネタがエグくなってる気がして、親子で見にきたら親が冷や冷やするのではないかなと思ったりしたけど、元々こうだった気も。

ただ…下品最高

 結局、かなり楽しかった

 

でも、やっぱり大人帝国が一番好きだ!!


「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲」 予告編 - YouTube

 

おわり