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映画や漫画に対して、140字では語りつくせない思いをたれ流していきます

"クレヨンしんちゃん 雲黒斎の野望"見たってよ

不定期連載。劇場版クレヨンしんちゃんレビュー、第3回!
クレヨンしんちゃん 雲黒斎の野望


「クレヨンしんちゃん 雲黒斎の野望」 予告編 - YouTube

監督-本郷みつる
脚本-原恵一,本郷みつる
原作-臼井儀人
製作・プロデューサー-茂木仁史,太田賢司,堀内孝
製作会社-シンエイ動画,ASATSU,テレビ朝日
配給-東宝

あらすじ

30世紀の未来のタイムパトロール隊員であるリング・スノーストームが、タイムマシンに乗って時空間をパトロールしていたところ、戦国時代に何らかの異変が生じていることを感知。調査に向かう彼女だったが突然、謎の時空魚雷の強襲に遭ってしまう。なんとか攻撃を振り払うも不時着した場所は、作中で「現代」に当たる野原家の地中深くであった。
タイムマシンの故障により身動きも取れず、タイムパトロールと連絡も取れないリングは、シロの体を借りて、野原家の3人とコンタクトをとり、戦国時代に何らかの異常が発生している事を伝え、共にその原因と解明に向かうことに。そこで出会った剣士・吹雪丸は一族に古くから伝わる「城が危機に陥ったとき、3人と1匹の勇士が現れ、危機を救う。」との言い伝えから、野原一家に協力を求める。

果たして雲黒斎とは何者なのか?野原一家は無事現代に帰ることができるのだろうか?

クレヨンしんちゃん 雲黒斎の野望 - Wikipedia

今回も好き勝手あーだこーだ言ってきます。

・序盤

ドラえもんのタイムトンネル的な冒頭から、クレしんを越えた何かが始まった感のある印象を受けます。

 

・冒険の動機
シロの肉体を借りて過去へのタイムトラベルを頼むリング→しんのすけはシロが頼むならやる→ひろしとみさえは世界のためとかどうでもいいけど、しんのすけがやるならやるか!
この人並み感な世界への思いと人並み以上の子供への愛がいい!
・お馴染みのギャグ
恒例の『うんこ・ちんちん』ネタでありタイトルから明らか。ケツだけ星人や、ケツ顔マン。そして、今回の目玉であるお助けアイテム。『たすけてケスタ』でしんのすけをパワーアップさせるジャージ。3回目の変身で大人しんちゃんとなるのですが、大人サイズの大きさに、しんのすけの声と動きがミスマッチでなぜか笑えてしまう。

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・お仕置き描写
今回も頻繁にお仕置きがあるのですが、両手両足を使ってしんのすけとひろしをダブルグリグリするお仕置きは馬鹿馬鹿しくてよかった。お仕置きした後、みさえの疲労描写があり何かしらの配慮が感じられる。
・不気味演出
序盤の雲黒斎の雑兵のカスタネットや、敵幹部のお銀の最期。雲黒斎の顔や正体を明かすとき。何かと不気味です。この不穏さは何なんだ?
・吹雪丸
原恵一監督(本作では脚本)は吹雪丸に入れ込んでいたようで、吹雪丸はかなりカッコイイ演出が多々ある。朝日に包まれ森で刀を振るう稽古のシーンでの光演出。敵幹部との戦闘の殺陣シーン。また、その出自からの「私は女ではない!」と言って一筋の涙を流し敵にトドメをさすシーンはけっこうグッときた
・本郷テイスト満載のラストバトル
中盤以降まで時代劇だったのに、ラストは一転。ロボット大戦になるバカバカしさ。しんのすけの想像力によって生み出されたロボットでのロボット大戦になるのですが、ひろしとみさえのセルフツッコミが確信を突いている気がします。
ひろし「何と言うご都合主義なんだ」
みさえ「私たちには、とても付いていけないわ」
リング「ついてこなくてもいいんです!時は勝手に流れてきます。今やるべきことをやればいいのです」
それを言っちゃ~おしまいよと思うのは私だけでしょうか(´・ω・`)
まぁ、このロボットバトルはスピード感がなくて、のっっぺりした印象が否めません・・・。
 
・結論言うと・・・
あんまりおもしろくない。退屈でした・・・。
刀の殺陣アクションや城への潜入やらがあるのに、もっさりした印象。その原因は、おそらく野原一家の話ではなく、吹雪丸の物語に巻き込まれたしんのすけ達という構造だからだと思う。野原一家の添え物感足るや。しんのすけは突飛な行動をとるから目立つのですが、本作では添え物なんですよね。完全に。
吹雪丸の話としてはイイのだけれど、クレしん映画としてどうなのよ?感がちょっとしたりして。同じ戦国時代のアッパレ戦国ではどうなのか、比較できたらおもしろいかなと思います。
ただし、終盤の戦国時代から帰ってきてからの、もう一波乱。もろバックトゥーザフューチャー2的な展開がよかった!ここが1番楽しかった!公開当時もココに1番興奮したのを思い出した。
本作が臼井先生の原作付きの劇場版最後の作品。久しぶりにコミックスを開くと、話やキャラがぜんぜん違う・・・。違うからイイという訳ではないのだけれど・・・。
そう考えると劇場版は非常に映画的作品になってると思います!
 その違いを楽しむ意味でオススメです。

おわり 

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