"天才スピヴェット"見たってよ
原題 L'extravagant voyage du jeune et prodigieux T.S. Spivet
監督 ジャン=ピエール・ジュネ
製作総指揮 ジャン=ピエール・ジュネ
原作 ライフ・ラーセン
脚本 ジャン=ピエール・ジュネ、ギョーム・ローラン
キャスト
カイル・キャトレット、ヘレナ・ボナム・カーター、ジュディ・デイビス、カラム・キース・レニー、ニーアム・ウィルソン製作年 2013年
製作国 フランス・カナダ合作
配給 ギャガ
上映時間 105分あらすじ
米モンタナに暮らす10歳の少年スピヴェットは、天才的な頭脳の持ち主。しかし、時代遅れなカウボーイの父と昆虫の研究に夢中な母、アイドルになりたい姉という家族に、その才能を理解してもらえない。さらに弟
が突然死んでしまったことで、家族は皆、心にぽっかりと穴が開いていた。そんなある日、スミソニアン学術協会から権威ある科学賞がスピヴェットに授与されることになる。家族に内緒で家出をし、数々の困難を乗り越えて授賞式に出席したスピヴェットは、受賞スピーチである重大な真実を明かそうとするが……。
恥ずかしながら『アメリ』を未見な私ですが、ポスターのかわいらしさで見ようと思った作品です。久しぶりに、何の前情報もなく見に行きました。
ちなみに3D字幕上映を見ました。
タイトルにあるとおり、主人公のT・S・スピヴェットは天才です。永久機関のアイディアを、10歳で考え出し世界的科学の権威に評価されます。
ちなみに、永久機関の説明はこちら。
だけど、そんなことはどうでもいいことなのです。
ヒッチコックで言うところのマクガフィンってやつです(`・ω・´)
ネタバレ軽くありで、感想をつらつらと書きます。
スピヴェット少年は双子の弟を「ある事故」でなくしてしまって、それが原因というわけではないですが、家族とうまく距離を持てずにいました。
そこにスピヴェットが送った永久機関の設計図が、世界的権威に評価されます。賞の表彰式に招待しますが、とっさに年齢を偽ってしまいますが、なんやかんやで彼は家出のような形で1人授賞式に向かいます。
この一人旅の途中で過去を回想したり、色んな大人に出会いながら自分と家族との関係を考えていく物語です。
形は違えど、子供の視点から見た大人を描いたり、子供が旅をしながら成長する話・・・好物です(`・ω・´)!
「スタンド・バイ・ミー」とか
Stand by Me / スタンド・バイ・ミー - YouTube
「リトル・ランボーズ」とか
「奇跡」とか好きです。
要は、天才といえど子供なのです。
親のちょっとした言動にセンシティブに反応したりするものです。
ただ、そんなデリケートな話だけど悲観的でもなく、感動的な作りではないのがいい!
そりゃ、最後の両親の「ある行為」には、かなりグッときたりしますが、狙ったお涙頂戴じゃないのもよかったです。
劇中は終始どこかコミカルで、都会に憧れる姉のテレビに映るスピヴェット少年に対する言動はおかしくも泣けました(´▽`)
スピヴェット少年の骨折した後に痛がる様とか、何回か繰り返されるのですが笑っちゃいました。
あと本作は3D対応作品なのですが、それがうまく利用されてて地味に感動しました。
何かが飛び出して見えるような「いわゆる」3D演出や、アバター的な空間に奥ゆきを与えるようなものとはまた趣向が違います。(そういうのが、ないわけではないですが)
回想シーンのときに、マンガの吹き出し的なものが3Dだったりして、今写ってる時間軸と違いますよ~と区別する意味で3Dが使われていました。このような3D演出は、下手すると飛び出して見えるような3D演出より映画にとって効果的なんじゃないかな~とか思ったりしました。
もちろん3Dじゃなくとも楽しめると思いますが、もし見られるのであれば3Dで見たほうがおもしろい気がします(`・ω・´)
子供の成長譚のような話が好きな人は是非見てください。
オススメです!
アメリ見てみよう・・・(;・д・A
おわり