"リトル・フォレスト 夏/秋"見たってよ
これはアイドル映画だ!
監督 森淳一
プロデューサー 守屋圭一郎、石田聡子
原作 五十嵐大介「リトル・フォレスト」脚本 森淳一
キャスト
橋本愛、三浦貴大、松岡茉優、温水洋一、桐島かれん製作国 日本
配給 松竹メディア事業部
上映時間 111分あらすじ
一度は都会に出たものの、自分の居場所を見つけることができず、東北の山間の小さな村・小森に戻ってきたいち子。スーパーやコンビニもない小森での暮らしは自給自足で、畑仕事をしたり、野や山で採れた季節のものを材料にして食事を作り、日々を過ごしている。大自然はさまざまな恵みを与えてくれる一方、時には厳しさもみせるが、そんな自然に囲まれた生活の中で、いち子は一歩を踏み出す勇気を蓄えていく。
話という話は特にありません。一応、橋本愛さんが演じるいち子の母親が家を出て行っていて、その母親との絆の再生の話が主軸ともいえます。
本作は夏/秋編で来年2月に冬/春編が公開されます。
一年かけて撮影されたらしく、季節感と田舎の風景がいいのですが・・・。
劇中の田舎ほどではありませんが、田舎育ち田舎暮らしの自分にとっては珍しくもないことでした(´・ω・`)
都会っ子にとっては未知のことなのでしょうが、私にとってはよくある風景でした。あけびとか、軒下の干し柿とか栗拾いとか。
橋本愛が農業して、料理作って食べる!
これだけです!
橋本愛が農業して、汗が作業着に滲む。脇汗も滲む。暑いのか、頬を赤らめながらタンクトップで料理する。
橋本愛ファンなら悶絶ものの映像の数々。
桐島信者の自分にとっては、沙奈(松岡茉優)にビンタしたかすみ(橋本愛)が2人仲よさそうに縁側でお茶飲む姿とか嬉しかったりします。
そして、料理がおいしそう!
見ているだけでお腹が空きます(*´Д`*)
くるみごはんとか、うまそうだったな~。宮崎駿作品のうまそうな料理を連想しました。
取ったトマトを丸かじりするのもおいしそうで、トトロのキュウリ丸かじりを思い出しました。
本作で感心したのは、生き物の料理もちゃんと描いていること。
イワナを塩焼きするのに生きた状態で、包丁の柄の部分で頭を叩いてシメてから捌き始めたこと。さすがに内臓までは写しませんでしたが、腹を開くところまで写していました。
秋編では、田んぼに放った合鴨を捌くところも写していました。さすがに首を絞めて、頭を落とすところは写しませんでしたが、頭の落ちた鴨の羽毛が付いた状態のものをちゃんと捌いていました。
生きるということは、食べることで、食べることは他の命を頂くという当たり前を正面から写していたことに感心しました。
日々の生活に疲れた人にとっては、じんわり沁みる作品なのは間違いないと思います。
冬・春編も見ると思います。
おわり