"フォロー・ミー"見たってよ
8月15日のTBS RADIO 954 kHz │ 伊集院光の週末TSUTAYAに行ってこれ借りよう!で映画監督の周防正行監督が紹介した映画はフォロー・ミー
映画『フォロー・ミー』初DVD化(初ソフト化)記念プロモーション映像 - YouTube
原題 The Public Eye
監督キャロル・リード
原作・脚本ピーター・シェイファー
撮影クリストファー・チャリス
音楽ジョン・バリー
キャスト ミア・ファロー、トポル、マイケル・ジェイストン製作年 1972年
製作国 アメリカ・イギリス合作
上映時間 93分あらすじ
元ヒッピーのベリンダは偶然出会った上流階級出身の会計士チャールズと結婚するが、慣れない上流の暮らしに息の詰まる毎日を送っていた。チャールズはベリンダの態度に不信感を覚え、探偵を雇い浮気調査を依頼するが・・・。
第三の男(第三の男(The Third man)を見たってよ - ryoブログ)のキャロル・リード監督の遺作。
周防監督のココ見てポイントは
1.ロンドンの風景
2.音楽がイイ
3.時代背景
です。ココ見てポイントに沿ってあーだこーだ書きたいと思います。ネタバレは避けたいと思います。
1.ロンドンの風景
ロンドンの風景や観光地や街並みがコレでもかと移ります。ビッグ・ベン、テムズ川、ハイド・パーク。観光地と言われるところから映画館や小道まで。ちょっとしたイギリスの小旅行している気分にもなりますが、その風景は50年ほど前のものなので、今はまた違うんだろうなと思ったりしました。
ハイド・パークは色んなミュージシャンがライブした、あのハイド・パークかぁと何となく感慨深い気がしました。
2.音楽がイイ
全体的に物悲しいような抑えた音楽が流れます。映画の雰囲気と合っている気がします。
Follow Me (1971) ~ Follow, Follow [Long Version ...
3.時代背景
主人公は会計士ですが、家族を見ると分かるのですが、いかにもブルジョワな感じです。妻のミランダはアメリカからやってきたヒッピー。結ばれなさそうな二人が結ばれたことで不和が生じ、それが原因として物語が始まります。チャールズの家族の食事感や探偵のノーヘルで原付乗り回す感じ、今ではありえないだろうなと思ったりしました(もしかしたら、富裕層はドレスコートの食事会をやったりするのかもしれませんが・・・)。
探偵は、いかにも怪しい白いキャスケットに白いコート。いつも何か食べてて、マカロンをボロボロこぼしながら歩いています。これ今とか昔とかじゃなくても怪しいと思いますが・・・(・∀・i)
本作は現在の話と回想の話が入り混じり、回想がされるたびにチャールズとミランダの人柄が見えてきておもしろいです。何よりも、探偵のトリックスター感がいいスパイスになっています。
the pubric eye(世間の目)とthe private eye(探偵)の言葉の違いが終盤意味を持ってきて、最後は夫婦や男女の仲についての哲学的な話になったりします。
ラストの終わり方も印象的で、その後を想像させるような余韻があるのもよかったです。
苦手な恋愛映画でしたが、それなりに楽しめました。明日8月29日の放送で伊集院さんと周防監督はどういう感想を話すのか楽しみです。TBSラジオのたまむすび内での15時ごろからです。
周防監督の新作映画の『舞妓はレディ』も気になったりします。機会があれば見たいなと思います。
おわり