"超高速!参勤交代"見たってよ
普段だったら100%見ないのですが、見る機会があったので見ました。
興行収入もなかなか健闘していますね…なぜ?
監督 本木克英
製作総指揮 大角正
企画 深澤宏
プロデューサー 矢島孝
脚本 土橋章宏
キャスト
佐々木蔵之介、深田恭子、伊原剛志、寺脇康文、上地雄輔 他
あらすじ第8代将軍・徳川吉宗が天下を治める時代。磐城国のわずか1万5000石の弱小藩である湯長谷(ゆながや)藩は、湯長谷の金山を狙う幕府の老中・松平信祝から、通常なら8日間を要するところを、わずか4日間で参勤交代せよと命じられる。湯長谷藩主の内藤政醇は、知恵者の家老・相馬兼嗣とともに4日間での参勤交代を可能にする奇想天外な作戦を練り、実行に移すが、松平もそれを阻止せんと刺客を放っていた。
結論から言うと、良くも悪くも松竹コメディーだなぁという印象です。
男はつらいよ、釣りバカに代表される近年松竹映画。何も松竹映画だからダメというわけではありません。松竹映画の黎明期を支えた二十四の瞳に代表される木下恵介監督作品もあります。
なんと言えばイイんでしょうかね。松竹映画の印象は、これまた良くも悪くもテレビ映画だなと感じるものが多い印象です。
本作は、そんな昔ながらの松竹映画の流れを汲み取ったテイストなのではないでしょうか?
男はつらいよや釣りバカのような、松竹映画に慣れ親しみ共に年を重ねた人にとってはイイ娯楽映画だと思います。笑いあり、人情あり、アクション要素もあり、時には泣かせの要素もある。
劇場内でもギャグのシーンでは、ちゃんと笑いが起きてました!自分も所々笑えました!堤某監督のギャグシーンでは、劇場内では沈黙が起きてましたけどね(`・ω・´)
こういうテレビ的なギャグを映画という媒体で成立させられるのは、松竹の強みではないでしょうか?
ただ・・・自分はたいして好きでもなく嫌いでもなく。フラットです。
ダメだとも言い切れなし、素晴らしい!とも言えない(´・ω・`)こういう作品が一番困るわけです。
色々ツッコミどころはあるのですが・・・。
陣内孝則演じる老中松平が典型的なステレオタイプな悪者で、その演技も食傷気味です。
そこでうんざりしていると、鯛を使った食べ物演出があります。佐々木蔵之介演じる内藤は「鯛の焼きものは2日目がうまい!」と言って1匹を2日に分けて食べます。一方の老中松平は、一皿に4~5匹鯛を並べ「鯛は食べるところがない」と言って目だけつつく有り様。こういう対比構造はうまいなぁと思ったりしました。その振れ幅がすごい(・∀・i)
また大名行列がやってくるのを見て「あっ、大名行列だ!」と大声をあげたシーンはマンガかよっ(゚Д゚)、ペッ!!と言う感じです。高校生がパンをかじりながら「遅刻、遅刻~ぅ」というのに代表される見て分かることを声に出すことがあります。現実世界ではありえないしマンガならまだしも(やらないほうがいいけど)、実写でやっちゃーおしまいよということをやっています。これは何も本作に限らず、ダメな邦画によくあります。あと分かりやすくするために、特撮等の子供向け作品でも多々やってますね。
エヴァ最終回より
よかったのは深キョンの着物姿と、そのとき見えるうなじと鎖骨のエロさですかね~ヽ(◎´∀`)ノ
あと、佐々木蔵之介の居合いの抜刀術の殺陣がかっこよかったです!
現代の松竹コメディーを堪能する意味でオススメです。
おわり