ryoブログ

映画や漫画に対して、140字では語りつくせない思いをたれ流していきます

"ロボコップ"見たってよ

想像以上におもしろかった・・・!

ロボコップ


2014/3/14公開『ロボコップ』予告編 - YouTube

原題 RoboCop

監督ジョゼ・パジーリャ

製作マーク・エイブラハム,エリック・ニューマン
製作総指揮ビル・カラーロ,ロジャー・バーンバウム
キャスト
ジョエル・キナマン,ゲイリー・オールドマン,マイケル・キートン,アビー・コーニッシュ
製作年 2014年
製作国 アメリカ
配給 ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
上映時間 117分

あらすじ

2028年、巨大企業オムニコープ社がロボット技術を一手ににぎる世界。米デトロイトで愛する家族と暮らす勤勉な警察官アレックス・マーフィーは、勤務中に重傷を負い、オムニコープ社の技術によりロボコップとして新たな命を得る。驚異的な力を身に付けたアレックスだったが、そのことから思わぬ事態に直面することとなる。

ロボコップ : 作品情報 - 映画.com

予告で見たとき、デザインがかっこよくて気にはなっていたのですが見れずじまいでした。

いわゆるリブートものです。昔はバック・トゥー・ザ・フューチャー、ロボコップランボーターミネーターなんか1年に1回は必ず地上波で放送してくれていたので、リアル世代ではない自分も上記の作品に馴染み深いものになりました。

ありがとう、淀長さん


淀川さん さよなら6 - YouTube

 本作のロボコップ、思った以上におもしろかった!!

*以下でいう旧ロボコップは1のみで2,3は含みません。

よかったところ

1.マーフィーがロボコップになる過程

現代の社会情勢を反映させたものになっています。

本作の世界は911以後の世の中を反映させていて、イスラム圏と思われる国ではテロ組織を取り締まるためにロボット兵士が運用されている近未来です。

このロボットを開発した軍事企業オムにコープ社は、このロボット兵器を治安維持(真の理由は、もちろん金儲け)のためアメリカ本土の市街地にも導入したいと目論みます。

しかしロボットに対する不信感から社会は反対。オムニコープ社は世論を動かすために

マスコットキャラクター的なものを作り出そうとするのです。

人とロボットの融合。

現存の障がい者の中から選ぼうとするが、メンタルが弱いや癇癪持ち等の不適合というブラックユーモアが続きます。

そこに肉体的にも精神的にも模範警官のようなマーフィーが都合よく事件に巻き込まれ、家族が死か手術を受けるか迫られます。

そしてロボコップは誕生します!

2.ロボコップのデザイン

これが・・かっこいい(*´Д`*)

最初のシルバーのカラーリングと、右手が生身というのが旧ロボコップへの愛を感じます。

戦闘状態になるとマスクが自動で装着されるギミックも男心をくすぐります!!

また、様々な犯罪者のデータも入っていて、監視カメラにアクセスしてデータと照合できたりもします。戦うスパコンです。この監視社会の風刺もナイスです。

また現状をマーフィーに理解させるために、機械部分を分解して鏡でマーフィーに見せるという悪夢のような描写・・・(´・ω・`)

分解されると右手と、肺と心臓と頭部しかない・・・。この分解描写、けっこうびびったしスゲー(゚∀゚)ってなりました。

で、成り行きでゴーグルが赤になり、黒いボディカラーに変更されてカッコイイ!

「殺してでも連行する」(`・ω・´)

3.人の心

ロボコップはマーフィーがロボコップになることで人の心を失い、心も機械のようになりが次第に人の心を取り戻していく話です。

本作では、ロボコップになった後も人の心を持ち続けることでその姿の自分に葛藤させるいじわる。そこから人の心を失い、機械のようになり人の心を取り戻していくという胸アツ展開!

4.社会批判

大前提として反戦がベースにあるように思います。

国家権力と企業(軍事産業)への癒着批判も描いてます。

また、外野的な立ち位置で、サミュエル・L・ジャクソン演じる極右的な発言を繰り返すTV司会者がいます。彼は自国防衛のためロボット兵の導入を猛烈に支持します。ロボコップの活躍により、世論もロボット兵導入の支持が多くなります。しかし最後に話の流れでロボット兵導入不支持が増え、ロボット兵導入の法律は否決されます。

ラスト。そのテレビ司会者は、あらゆる暴言を吐き国民を批判します。映画は終わると同時にこの曲がかかります。


Clash - I Fought The Law (live) - YouTube

この悪意 (゚∀゚)

アメリカ国民に保守的に戦争を繰り返す国に戦えと、自国批判で後味悪く終わります。

私は日本人なので『やるな~』と思ったのですが、アメリカ国民はどう思うんでしょうか?

とりあえず、おもしろかった!

ロボコップならではの残酷描写が少ないという批判もあったりするらしいです。直接的な残酷描写は少ないかもしれませんが、ベクトルを変えた残酷さというか悪意はたっぷりあると思います。

本作はもちろんですが、ポール・バーホーベン監督の旧ロボコップも一緒に見ることオススメです!

おわり