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映画や漫画に対して、140字では語りつくせない思いをたれ流していきます

"もらとりあむタマ子"見たってよ

遂に販売、レンタル始まりましたね!

もらとりむタマ子


映画『もらとりあむタマ子』 - YouTube

監督 山下敦弘
脚本 向井康介
製作 齋見泰正,根岸洋之
出演者 前田敦子,康すおん,伊東清矢,中村久美,富田靖子
音楽 池永正二
主題歌 星野源「季節」
配給 ビターズ・エンド

上映時間 78分

あらすじ

東京の大学を出たものの、父親がひとりで暮らす甲府の実家に戻ってきて就職もせず、家業も手伝わず、ただひたすらに食っちゃ寝の毎日を送る23歳のタマ子が、やがてわずかな一歩を踏み出すまでの1年を追う。

もらとりあむタマ子 - Wikipedia

この映画の話としてはあらすじにある通りです!それ以上でも、それ以下でもありません!

ストーリーというストーリーはありませんので、その手の映画がダメな人はダメだと思います。ただ、普通の人の人生ってそんなもんですよね?何もない日常の繰り返しの中にささやかな事が度々起きて、結婚や死別などの(語弊がありますが)ビッグイベントがあるくらいですよね。

学生時代なら数年に一度、入学と卒業を繰り返すものですが大人になるとそうそうないですね。全国規模の企業なら転勤や、社内的なビッグプロジェクトを任されたりはあるかもしれませんが、たいてい同じことの繰り返し。子供でもいれば子供の成長に夢中になれば、そんなこともないのかもしれませんが。

要は普通の人間の普通の人生。というより、若干ダメに近い。そんな人間でもおかしく、そして憎めないよう描かれている人間賛歌になっている映画です。

時間も78分と短くてイイですね!肩肘張らずに「ちょっと見るかなぁ~」くらいの気持ちで見られるくらいの時間が最高です。

というわけで、時間がそんなにかからないので是非見てください!

好きなシーンを挙げたらきりがないですが・・・

・本作での父親の気を使って子供を慰めるのが、かえって子供を追い詰めてしまうこと(具体的にどのシーンかは見て確かめてください!)

・親が子供のために買ったプレゼントの理解のないセンスが逆に子供の逆鱗に触れることになる

・地元の会ったら気まずいだけの友達描写。からの、その友達と言葉を交わすことはないが一瞬心を通わすタマ子の後姿

・タマ子の「少なくとも今ではない」と「合格」は名言

etc・・・

エンドロールの星野源さんの曲も雰囲気に合っていてイイですね


星野 源 - 季節 【Special Music Video】 - YouTube

この映画で女優としての前田敦子さんを見直しました!山下監督の苦役列車では森山未来さん演じる北町が惹かれるには画的説得力が足りないきがしました。しかし本作では、坂井タマ子としての説得力足るや・・!

お時間ある方は、是非見てください。この手の映画が作れるのは邦画だからで、この手の映画を面白いと感じるのは日本人である特権だと思います。

おすすめです!

おわり