ryoブログ

映画や漫画に対して、140字では語りつくせない思いをたれ流していきます

"グランド・ブダペスト・ホテル"見たってよ

前評判を聞いて、公開終了する前に何とか間に合いました!

6月28日のタマフルの対象作品にもなりましたね( ´ ▽ ` )

 

 

グランド・ブダペスト・ホテル

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「グランド・ブダペスト・ホテル」予告編 - YouTube

原題 The Grand Budapest Hotel
製作年 2014年
製作国 アメリカ
配給 20世紀フォックス映画
上映時間 100分
監督 ウェス・アンダーソン
製作 ウェス・アンダーソン,スコット・ルーディン,スティーブン・レイルズ,ジェレミー・ドーソン
キャスト  レイフ・ファインズ,F・マーレイ・エイブラハム,マチュー・アマルリック,エイドリアン・ブロディ,ウィレム・デフォー

あらすじ

ヨーロッパ随一の高級ホテル「グランド・ブダペスト・ホテル」を取り仕切り、伝説のコンシェルジュと呼ばれるグスタヴ・Hは、究極のおもてなしを信条とし、宿泊客のマダムたちの夜のお相手もこなしていた。ホテルには彼を目当てに多くの客が訪れるが、ある夜、長年懇意にしていたマダムDが何者かに殺害されてしまう。マダムDの遺産をめぐる騒動に巻き込まれたグスタヴ・Hは、ホテルの威信を守るため、信頼するベルボーイのゼロ・ムスタファを伴い、ヨーロッパを駆けめぐる。

グランド・ブダペスト・ホテル : 作品情報 - 映画.com

簡単に表現するのであれば、おとぎ話のような映画でした。 

色々な要素が乗っかった映画で、詳しい解説等は映画や歴史に詳しい方が説明しているので、私は単純に見た印象で書きたいと思います(´・ω・`)

女の子が鍵がいっぱいかかった国民的作家の墓の胸像の前に、ピンク色の可愛らしい表紙の本を持って現れるところから始まります。(現在

その本のタイトルは『グランドブダペストホテル』

場面が変わると中年男性が現れ、観客(私達)に語りかけます。その男性はグランドブダペストホテルの作者。本を書く経緯を話だし、ホテルを訪れた時のことを話し始めます。(1985)

また場面が変わり若い頃の作家が療養のため、訪れる客も減り寂れたグランドブダペストホテルを訪れます。一人でいる老人に作家が話しかけると、彼はオーナーのミスター・ムスタファでした。そしてムスタファは華やかに栄えていた頃のホテルでの話を始めます。(1963)

華やかな頃のグランド・ブダペスト・ホテル。そこには伝説的なコンシェルジュのミスター・グスタヴと若き頃のベルボーイとして働いていたゼロ・ムスタファの時代。ここでの話がメインになります。(1938)

回想の回想劇と言いますか、複雑に見えますがいたってシンプルな話です。章立てされていますし、回想話だと映像のサイズも変わるので分かりやすく時代が違うんだなぁと分かります。

過去の繁栄していた頃のホテルや、周りの山などの景色の色が鮮やかで可愛らしくお菓子みたいです(●´U`●)

こんな感じ

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また、カメラのアングルも顔を正面から撮ったり、真横からスライドさせた横スクロールのような映像で、舞台を見ているような映像が印象的です。(これはウェスアンダーソン監督の特徴らしいです)

また基本コメディーで、1938年のメインの話での登場人物達の動きが早回ししているようなコミカルな動きです。往年のチャップリンのような感じでした。


Modern Times - Trailer - YouTube

終始会話がなされ、重要ではないのですが情報量は多く、コメディーよりのサスペンス要素なんかもあったりして楽しめました!

ただ、かわいい画だなぁ~おとぎ話みたいでかわいい映画だなぁ~と油断していると、最後のあるオチにドスンとローキック入れられる思いです・・・。

「人生って甘いだけじゃないだろ?むしろ苦い一発が強烈だろ?」と言われてる思いです。自分の、人間の力ではどうしようもない脅威といいますか。

 

最後に女の子が本を持っているところまで戻ると「そういえば、そういう設定だったな」と思い、現代に帰ってきた感じがします。

BGMも全体を通してイイですね!

幻想的なグランド・ブダペスト・ホテルの雰囲気にあっています。この曲のおかげで、エンドロールを最後まで楽しめます(´∀`)

余談ですが、この映画は忘れられた作家シュテファン・ツヴァイクの著作と生涯にインスパイアされて製作されたようです。劇中のグスタヴはツヴァイク著作のジョゼフ・フーシェにインスパイアされたようです。シュテファン・ツヴァイクの著作のマリー・アントワネットは漫画ベルサイユのばらにも影響を与えたとのことです。

総じて不思議な映画でした。この映画のような画を見たことなかったし、コミカルなんだけどハラハラドキドキしました。時間があればウェスアンダーソン監督の他の作品も見たくなりました!

オススメです!

おわり

2014年上半期に見た映画に勝手に点数つけるってよ に追記しました

 

ジョゼフ・フーシェ―ある政治的人間の肖像 (岩波文庫 赤 437-4)

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