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映画や漫画に対して、140字では語りつくせない思いをたれ流していきます

"クレヨンしんちゃん ヘンダーランドの大冒険"見たってよ

不定期連載 第4回
クレヨンしんちゃん ヘンダーランドの大冒険


「クレヨンしんちゃん ヘンダーランドの大冒険」 予告編 - YouTube

監督 本郷みつる
脚本 原恵一本郷みつる
原作 臼井儀人
製作会社 シンエイ動画、ASATSU、テレビ朝日
配給 東宝
公開 1996年4月13日
上映時間 97分

あらすじ

闇に覆われたどこかの国。ゴーマン王子がお姫様を救うため二人のオカマ魔女マカオとジョマに立ち向かったが、マカオとジョマの魔法によって、呪いをかけられてしまう。
しんのすけ達は、ふたば幼稚園の遠足で群馬に出来た新しい遊園地「ヘンダーランド」に遊びに来た。みんなとはぐれたしんのすけは、トッペマ・マペットという不思議なねじ巻き人形と出会う。彼女からヘンダーランドは、マカオとジョマが潜む城であることを知るしんのすけ。トッペマはしんのすけにどんな願い事でも叶えられる魔法のトランプを手渡し、マカオとジョマの地球征服計画を阻止するよう協力してほしいと頼む。怖がってその頼みを1度は断るしんのすけだが、ひろしとみさえの危機から遂に覚悟を固め、二人を助け出すためにヘンダーランドへ向かう。

クレヨンしんちゃん ヘンダーランドの大冒険 - Wikipedia

「ヘンダ、ヘンダよ、ヘ~ンダ~ランド~

 嘘だとっ思うなら~ちょいとおーいでぇ~え~え」

の印象的なヘンダーランドの歌のおかげで、劇場で見た気になっていた。だけど、それは勘違いでしたorz
地上波か何かで見ただけで、ほとんど覚えていない(´・ω・`)
では、今回も好き勝手あーだこーだ言いたいと思います。
 
・序盤は、いつも通りのクレしんとは違う何か感漂うところから始まる。
・4作連続のオカマネタ
今の時代、オカマという言葉自体使うのもどーなのかという感じだけど、本編通りの表現でいくとオカマネタ。ハイグレ魔王もホワイトスネイクの幹部や吹雪丸の妹も。本作でもボスがそう。今はオネエキャラという名の下だったらアリになりそうだけど、オカマだーと嫌がるのはたぶんNGなんだろうなぁと思ったりした。
・不気味演出
トッペマの歌や、後半のひろしとみさえの人形の不気味さは子供だとトラウマレベルだと思う。
ス・ノーマン・パーの表面はイイ人だけと、裏には恐ろしい面があったり。
しんのすけの子供目線からのアングルでのカットなんかは子供の世界での圧迫感表現に成功してると思う。この日常に非日常が入り込む語り口が本郷みつるの持ち味なのか原演出の味なのか。その二人だからできたテイストなのだろうなという印象。
・劇中内での説明
途中でトッペマによる紙芝居によるわこれまでの話のおさらいがあるのだけれど…。子供のためとはいえ、この手の説明は映画的にかなり反則に近い(´・ω・`).;:…(´・ω...:.;::..(´・;::: .:.;: サラサラ..
たぶん監督も、分かりづらくなってるなと思い入れたのだろうけど…ダメでしょ!
・合言葉
前作と似たお助けアイテムを使うための合言葉「スゲーナスゴイデス」
しんのすけサイズのアクション仮面とカンタムロボとブリブリざえもんの共闘は面白い。特にブリブリざえもんの、敵でも強い奴の味方をする定番のギャグは懐かしくて笑った( ´ ▽ ` )
ただ合言葉間違えるドジでのギャグとかも、前作と似通っていて目新しさはない。
・今までとは違うさまをみせるしんのすけ
トッペマが「オカマ魔女を倒すのを手伝って」と言ってもすぐに承諾せず、しんのすけは「オラなんかやだなー、こわいもん」と言って簡単には承諾しない。トッペマは
「しんちゃんの弱虫」と罵り「オラ、オラ…」といって煮え切らないしんのすけ
また、戦いで消えるトッペマに 涙を流すしんのすけ。ひろしの「今俺たちの息子が少し大人になったところだ」と、みさえに語りかけるところはしんのすけワールドではギリギリの表現。この目の前で近しいの人の死(死なないけど)があると嫌が応でも人として精神の成長をせざるを得ない状況は、永遠の5歳児のしんのすけには、かなりグレーゾーン。この境界線をほぼ越えてしまっているのがアッパレ戦国なのですが・・・。
それは、また後日!
 ・お仕置き描写
敵のチョキリーヌに鼻の下を伸ばすひろしにゲンコツとダブルぐりぐりはあるものの、お仕置きは他になく頻度として減っていて時代の流れを感じます。
・バカバカしい戦い
ス・ノーマンとの戦いや、オカマ魔女とのババ抜きや追いかけっこは本郷テイストなんだろうなというバカバカしい戦い。このバカバカしさのおかげで『あぁクレしん見てるなぁ』という気もする。
 
ただ全体を通して退屈です・・・。
序盤の幼稚園で、王子と姫が結びついてめでたしめでたしになる話を子供騙しというしんのすけ。風間君もリアリティがないとか、ネネちゃんも生活力ないとかいうこども向けの話のセルフツッコミ。で、子供騙しと言っていためでたしめでたしに帰結でおしまい。
これ・・・どーなの?
(´・ω・`).;:…(´・ω...:.;::..(´・;::: .:.;: サラサラ..

 正直、オチも含めかなり退屈でした。

まぁヘンダーランドの歌を楽しむ意味や、これ以後本郷監督はクレしん作品から離れてしまうので、そういった意味でオススメです。

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