"プリズナーズ"見たってよ
さて、公開館も残り少なくなった本作。駆け込みで見に行きました!
原題 Prisoners
製作年 2013年
製作国 アメリカ監督ドゥニ・ビルヌーブ
出演 ヒュー・ジャックマン、ジェイク・ギレンホール、ビオラ・デイビス、マリア・ベロ、テレンス・ハワード
配給 ポニーキャニオン、松竹
上映時間 153分あらすじ
娘を取り戻すため法をも犯す決意を固めた父親の姿を描いたサスペンススリラー。家族で幸せなひと時を過ごすはずの感謝祭の日、平穏な田舎町でひとりの少女が失踪する。手がかりは少なく、警察の捜査も進展しないなか、少女の父親は証拠不十分で釈放された第一容疑者の証言から、彼が誘拐犯だと確信。自らの手で娘を助け出すため、一線を超える決意をする。
もう上映劇場も少ないからネタバレしていいよね?と思ったりしたのだけれど、この手の映画は1回目が最高なわけで・・・。話の核心知って見るのと、知らないで見るのでは面白さが全く変わってしまう。なのでネタバレ自主規制でどこまで書けるのか、やってみます。(公式HPに掲載してる内容はネタバレではないですよね?)
・映画のテーマ
この映画は愛娘の失踪という”事件”に巻き込まれたヒュー・ジャックマン演じるケラーとその家族と友人家族。その"事件”の解決に奔走するジェイク・ギレンホール演じるロキ刑事の骨太なミステリー映画です。表向きは。裏テーマのキーワードは子を持つ親の狂気と神への冒涜。おそらく子を持つ親かどうかで持つ印象が全く違うと思います。
愛娘の失踪事件の容疑者であるポール・ダノ演じるアレックスは拘束されるが、48時間後に釈放されてしまい不満というか怒りを隠せない。そして常軌を逸した行動に走る・・・。その姿は狂気そのもで、修羅に堕ちた人間。ケラーは私刑をアレックスに行います。その残虐性は目にあまる行為で、私は子供を持つ親ではないので理解はできますが、気持ちまでは分かることはできません。ただ人によっては、最愛の人物を他人によって奪われた可能性があると暗黒面に堕ちる可能性の怖さ。今の自分には分からないけど、自分も可能性としては0ではない恐ろしさ。
ヒュー・ジャックマンはこういう狂気を宿す人間を演じるのがうまいと思います。
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また、その残虐行為をケラーが神に許しを請うシーンがあるのですが、ここ本当にゾッとしました。神に懺悔し許しを請えば、残虐行為を自ら許してしまう恐ろしさ。
その行為自体は神に仇なす行為なのに許してしまう感じ。
その宗教観は、無信心な私には恐ろしいと思います。
あと、ポール・ダノって本当に凄い演技する。本当にポールはアレックスそのものとしかいえない実在感。
これもよかった!
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・プリズナーズのタイトルの意味
prisoner
1 囚人,捕虜
2 自由を奪われた人[動物]
3(偏見などの)とりこ
ケラーは自分の思い込みに囚われ、アレックスは文字通り囚われて・・・etc
しかし、この登場人物達だけではなく人間というものは何かしらに囚われてるんじゃないですかね?できることならば、自分の偏見や過去の経験や記憶から導き出される答えから解放されたい。新しい何かを取り入れたいと思うのだけれど、年を取れば取るほど難しくなってくる。肉体は魂の牢獄とかなんとかいう言葉を思い出したり、誰の言葉だっけと思ったりなんかして。
と、考えたりしました。
・結論は…
本作、面白かったですよ!
ただ残虐描写は目にあまり、ロキ刑事の終盤のマヌケさは『何してんだ(#゚Д゚)コラァ』と思いました。
また上映時間の長さは覚悟済みでしたが、中盤の物語が停滞ムードはダルかったです(゜o゚)ホゲェ~
ただ、そのおかげで物語が進展をみせるとグイグイ物語にひき込まれます!
あと最近ツイスターを見た影響だと思いますが、雨描写が凄いなと思いました。天気が悪い日を狙って撮影したのかなというような具合です。
ラストの終わり方も唸りました!家族愛の因果応報といえるような感じですね。ただ、その後の彼らを思うと気は重いっすね・・・。
何か骨太なミステリーを見ようかなと思う方、ある程度時間を取れる方には是非オススメです!
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