やっと”それでも夜は明ける 12Years a Slave”見たってよ
第86回アカデミー賞の作品賞をはじめ、様々な映画賞を受賞した話題作である今作、やっと見れました。
それでも夜は明ける 12Years a slave
『それでも夜は明ける』(それでもよはあける、12 Years a Slave)は、2013年のイギリス・アメリカの歴史ドラマ映画(英語版)。原作は1853年発表のソロモン・ノーサップ(英語版)による1841年にワシントンD.C.で誘拐され、奴隷として売られた自由黒人を描いた『Twelve Years a Slave』である。彼は解放されるまで12年間ルイジアナ州のプランテーションで働いていた。1968年発表のスー・イアキンとジョセフ・ログスドンの編集による初めてのノーサップの伝記の学術書によって、彼の伝記が驚くほど正確であると証明された。スティーヴ・マックイーンが監督、ジョン・リドリーが脚本を務めた。主人公のソロモン・ノーサップはキウェテル・イジョフォーが演じる。本作は2013年8月30日にテルライド映画祭でプレミア上映された。アメリカ合衆国では2013年10月18日に限定、2013年11月1日に拡大公開される。日本では2014年3月7日の公開が予定されている。第86回アカデミー賞の作品賞をはじめ、様々な映画賞を受賞している。
あらすじ
1841年、ニューヨーク州サラトガにソロモン・ノーサップ (イジョフォー) という妻と子供と過ごす自由な黒人がいた。彼はヴァイオリン奏者として生計を立てていた。ある日、彼は二人組の男たち (スクート・マクネイリーとタラン・キルラム) から金儲けができる周遊公演に参加しないかと誘いを受ける。二人組の男たちとの夜が明けた後、ノーサップは薬漬けにされ意識もうろうとしながら、南部地方にある綿農園へ輸送されていることに気づいた。彼は奴隷として、奴隷オーナーのウィリアム・フォード (ベネディクト・カンバーバッチ) から購入されて、偶然にも奴隷を虐待する農園の支配人のエドウィン・エップス (マイケル・ファスベンダー) のもとへ売られた。ノーサップは解放されるまでの12年間を南部の奴隷として生きる。
実話に基づく話(based on true stor)で始まる本作
時系列を入れ替え、ソロモンが奴隷の状態から物語は始まり、過去に遡りなぜ奴隷になったかの話になります。
感想はシンプル。
ただ、ただツライ。
自由黒人と奴隷黒人の歴史。何でそうなったんでしょうね。
歴史のリンク張っておきます。
ネタバレありの感想をつらつらと・・・
なんと言ってもムチです。鞭打ちのあの音。
もう目を背けたくなる映像が続くのです。
特にルピタ・ニョンゴ演じるパッツイーがムチで打たれるシーン。本当に反吐が出るってこのことなんだと思いました。
何故ブラッド・ピット演じるバスはそんな時に限っていないんだよ。と勝手に怒ってました。
よく泣ける映画と評する人がいますが、私は全く泣けませんでした。
むしろ、ヒトの負の側面をまざまざと見せつけられ絶望感に浸ってました。(幽々白書の仙水が黒のテープを見たかのような)
こういう映画が作品として評価されるのは、映画の役割として大切だと思うし1度は見て個々が考えを巡らせるべきだと思います。
ただ、もう二度と見ません。
辛すぎる
こんなのは、「一命」以来です。映画として本当によくできてて、オチの切れ味も抜群でいい映画だと思うけど、瑛太さんの切腹シーンやその家族の末路が辛すぎてもう見たくないと思った以来です。
劇中で印象的な歌があって
たぶんダメなんだろうけど、ぜひ映画を見ていただきたいので貼ります
topsy chapman ft chiwetel ejiofor and cast -- roll ...
この歌は黒人霊歌として伝統的な歌らしいのです。印象的な埋葬シーンで流れるのですが、エンドロールにも流れるんですよね。
主人公ソロモンは12年という奴隷生活を送り、筆舌に尽くし難い経験だったと思います。(文字にすると分かったよう、知ったような語り口になるのが口惜しいです)
しかし、ソロモンは助かるんです。元々自由黒人だったしバスという人格者に出会えたから。
では、パッツイーは?他の者は?
エンドロールで歌が流れるのが暗示するように、ソロモンが奴隷だったときのような惨劇が彼らには続いたのでしょう。
時間がたち時代が動くことで、奴隷制度という非人道的な法律はなくなりました。しかし、その根底にある人種差別というものはなくなったか・・・。
全くなくならない!
何も黒人と白人だけの問題ではなく、現在でも人種・民族の違いで争いは起きています。悲しいかな、日本にもあります。
宇治市ウトロで行われた差別デモを見つめる地元の子供達 pic.twitter.com/UNgdLGybbW
— 秋山理央 (@RIO_AKIYAMA) 2014, 4月 13
人種問題を語るとき、黒人とか白人とかざっくりした感じになるけど一部なんですよね。一部の悪意が総括する感じになってしまうんですよね。
人間の本質は、他者との違いを見つけ出そうとする差別することなのでしょうか。
21世紀。ネットの発達で世界が近くなった今となっては、その本質は争いの火種を燃えやすくするだけなのではないでしょうか。
そんなことを考えさせられた作品でした。
ちなみにThis is based on a true storyで始まる映画。これは何度も見るほど好き!
同じく残酷なのに何が違うんだろう、エンターテインメント性かな?わからん
また今話題のアクト・オブ・キリング
これまた実話というか当事者が出るという。
どうしても見たいですが、公開館数が少なくどうしたものか・・・
映画「アクト・オブ・キリング」|公式サイト 2014年4月 シアター・イメージフォーラム他 全国順次公開
おわり
こっそり