”ハッスル&フロウ”見たってよ
TBSラジオたまむすびの金曜コーナー
4月4日放送でゲストのライムスター宇多丸さんのオススメ映画
”ハッスル&フロウ”
Hustle & Flow (2005) trailer - YouTube
『ハッスル&フロウ』(Hustle & Flow)は2005年制作のアメリカ合衆国の映画。メンフィスでポン引き、またドラッグ・ディーラーとして荒んだ生活を送っていた男が、ラッパーとしてチャンスを掴もうとする姿を描く。
映画の曲「イッツ・ハード・アウト・ヒア・フォア・ア・ピンプ(It's Hard Out Here for a Pimp)」は、アカデミー歌曲賞を受賞した。
4月18日までの配信です
ちなみに「あれ見たよ編」は今週金曜日(4月18日)15時からの放送です。
さて、先日の放送で宇多丸さんの『ここ見てポイント』は・・・
・負け犬たちのワンスアゲイン映画の傑作
・夢というものが持つ、呪い的な側面
・エンドクレジットの曲
さて、私も勝手にあーだこーだ言いたいと思います!
私に映画を積極的に見るきっかけを与えてくれた宇多丸さん。これは期待値高い!
ではちょいネタバレでいくぞ!
・負け犬達のワンスアゲイン映画の傑作
人生の負け犬がワンスアゲイン、つまり再起する。この設定・・・大好物です!!
主人公Dジェイは薬物の売人、女3人をかこってストリップダンサーやらせたり売春させて稼がせたり、もう完全に日陰者なわけです。
Dは"ある"きっかけで、その底辺から這い上がるために夢を追い始めるのです。劇中のキーの言葉にあるように『人間には2種類の人間がいる。語る人間か、歩きながら語る人間』語る人間だったDが歩き始めるのです。
以前までのDは大言壮語の底辺暮らしで、気に入らないことがあると女に当り散らしたり、最悪な環境に最悪な精神ではないけれどまぁ最悪な状態なんです。が、動機はどうあれ夢を追い始めると、周りの人間の見る目も変わる。夢を追うDの周りに、同じく夢破れたものが集まり一緒に夢を追うチーム感。
夢を追うものは、どんな者でも美しい。
負け犬のワンスアゲインの代表作
ワンスアゲイン!
RHYMESTER - ONCE AGAIN - YouTube
・夢というものが持つ、呪い的側面
放送でも宇多丸さんが触れていた仮面ライダー555、第8話『夢の守り人』
それぞれの夢の講釈は・・・
海堂は木場に語ります。「お前、夢を持ったことがあるか? 俺に言わせればな、夢ってのは、呪いと同じなんだ。 呪いを解くには、夢を叶えなけりゃならない。 でも、途中で挫折した人間はずっと呪われたままなんだ。 俺の苦しみは、お前にはわからない。」
巧は「なんでそんなに一生懸命なんだ?」と真理に尋ねます。真理は「夢を持つとね、時々すっごく切なくて、時々すっごく熱くなるんだ。だからかな。」と答えます。
巧は「おい知ってるか。夢を持つとなぁ、時々すっごく切なくなるが、時々すっごく熱くなる、らしいぜ。俺には夢が無い。だが、夢を守ることは出来る。変身!」
と巧は555として誰かのために戦い続けることを決意するのでした・・・
と話がずれました(´・ω・`)
劇中でキーも奥さんを犠牲にし、Dもマイクを買うため女に売春させたりと。その姿は呪われてるようです。
ラストはバットエンドのようで希望が残るハッピーエンドのようでもあり、まだ皆呪われたままのようでした。
しかし、皆の目は以前と違い光がともった夢追う者の目。
幸か不幸か。私は、その呪いを美しいと思いました。
これも夢に呪われた人の話だよね
・ラストの曲
ラジオから流れてくる"アノ"曲。の流れでラストに繋がっていくわけですが、最後の最後に世の中にかましたワンパン感がカッコイイ。その手段は、またなんとも言えないけど利用できるものは利用する、それが生きるってことののだろう。
ラストの飲み屋での緩急の連続、上げて下げての展開は目が離せないものでした!
ラストにかます感じは、同じくラップをモチーフにしたSRシリーズに通じるものがあります。SRシリーズは最後の"かまし"のおかげで大好きなシリーズです。
このSRシリーズも夢に呪われた者達の話。こっちは”アメリカンドリーム”的なことがない日本のお話。
でも好きです。
SRサイタマノラッパー映画予告編 - YouTube
映画「SRサイタマノラッパー2 女子ラッパー傷だらけのライム」特報 - YouTube
現状に満足していない、もしくは昔何かしら一生懸命になったものがある、現在夢見ている人ならいい方向にも悪い方向にも100%刺さる作品だと思います。
おもしろかった!
おわり
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