"The Last-NARUTO-THE MOVIE"見たってよ
映画『THE LAST NARUTO THE MOVIE 』予告編 - YouTube
監督 小林常夫
原作 岸本斉史
脚本 経塚丸雄
キャスト(声の出演)
竹内順子、中村千絵、森久保祥太郎、日野聡、水樹奈々製作年 2014年
製作国 日本
配給 東宝あらすじ
月が地球に異常接近し、このままでは隕石となって地上に降り注ぐという緊急事態が発生。ナルトがその危機に立ち向かう。原作者の岸本が自らキャラクターデザイン、ストーリー監修を担当。原作の後日談となり、成長した主人公ナルトの物語が描かれる。
NARUTOも15年という長期連載を終えての本作。本誌で描かれた最後の2話の間の話というわけで見に行きました。TV版も含め初めてNARUTOのアニメ見た(・∀・i)
入プレの冊子も欲しかったし・・・(ノ∀`●)
自分はNARUTOを1巻からずっと買ってましたし、ジャンプで無事連載終了したのもあって感慨深いものがありました。
で、本作。NARUTO初の『愛』を描くというアオリがあったわけで、どうなるものだったかというと・・・。
俺の見たかったNARUTOじゃない!!
大半をナルトとヒナタのくっくの離れるのが占めててじれったい(-’д-)
これが、しょーもない嫌いな恋愛映画にありがちな感じでした。最後もナルトとヒナタのある行為で幕を閉じるのですが・・・
そーゆーの同人誌でやれや・・・NARUTOで恋愛とかメインなんてどーでもいいわ(´・ω・`)
本作の敵の大筒木トネリも六道仙人の弟である大筒木ハモロの子孫で、転生眼とかいう輪廻眼のような強力な瞳術をもつ瞳を持つのですが・・・
強いのか、弱いのか分からん(´・ω・`)
ナルトも強くなり過ぎているのと、マダラ・カグヤとの戦争とサスケとの一騎打ちが濃すぎてトネリの小物臭がハンパなかったです。
あと本作を見て思ったのですが、NARUTOの世界では目玉ってそんなに簡単に取ったりつけたりできるもんなんすかね(・∀・)?コワっ
ジャンプ本誌でもスピンオフ的な短気集中連載するようですが、劇場版もナルトの息子のボルトの話を描くというラストの告知・・・。
集英社も金のなる木を簡単に手放しませんね。
さすがっ!(`・ω・´)
とりあえず、ナルトは漫画を楽しむのがオススメです。
おわり
THE LAST -NARUTO THE MOVIE- (JUMP j BOOKS)
- 作者: 岸本斉史,経塚丸雄
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2014/12/08
- メディア: 新書
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"寄生獣"見たってよ
監督 山崎貴
原作 岩明均
キャスト
染谷将太、深津絵里、阿部サダヲ、橋本愛、東出昌大、北村一輝、國村隼平間、余貴美子、浅野忠信製作年 2014年
製作国 日本
配給 東宝
上映時間 109分
映倫区分 PG12あらすじ
ある日、人間の脳を乗っ取って肉体を操り、他の人間を捕食する「パラサイト」と呼ばれる謎の寄生生物が出現。平凡な高校生活を送っていた泉新一も、一匹のパラサイトに襲われる。しかし、新一の脳を奪うことに失敗したパラサイトは、そのまま右腕に寄生し、自らを「ミギー」と名乗って新一と共生することに。当初は困惑した新一も、次第にミギーに対して友情に近い感情を抱くようになるが、やがてパラサイトと人間とが殺し合う事態が発生。新一とミギーもその争いに巻き込まれていく。
思ってたより・・・よかった
原作未読の方、本作を見るのを楽しみにしている方、ネタバレありで感想を書きますので注意してください。
自分は原作のファンで何回も読み直しました。ミギーの客観的に人類を語る様や、人間の上位捕食者が現れたときの人間の様。哲学的話。かなり好きです。
今回実写化するにあたり、不安だった点が何点かあります。
まず1つが残酷描写。凄惨な残酷描写があるからいいわけではありませんが、残酷描写があるおかげで相対的に『生と死』というテーマが明確になっていました。
2つ目が寄生生物描写。寄生された人間が、人を捕食する際異様な変形を遂げるのですが、これをちゃんと表現できるのか?ということです。
2つ目に関しては、予告が公開されて安心しました。ちゃんとできてる!
最新のCG技術を使い頭部がぱかぁ~ヽ(´ω`)ノとなってました。ミギーもうねうねなっていましたし。
で、見たわけですが・・・。
想像以上にちゃんとしている!!
予告の捕食シーンでは、奥さんが頭を食われ血が出ていなかったので「こんなもんかな~(´・ω・`)」とか思ってたら、奥さんの内臓も食われた血まみれの首なし死体。
もぎれた腕は出るわ、余貴美子演じる新一の母の生首は出る。東出君演じる島田が学校で大暴れしたときも、同級生は胴体が真っ二つになるし、廊下に転がる死体の数々も「戦争映画か」と思うくらいの凄惨さ。
なめてた小さな子供を連れた親子なんか、途中で出て行っちゃったりしてました。
そりゃそうだよね(´・ω:;.: (´:;….::;.:. :::;.. …..
話自体もキャラクターを減らしてシンプルにしていたり、後半のエピソードを前に持った来ていたり、とてもうまくまとまっていました(`・ω・´)
具体的なところだと
・新一の父は既に亡くなっていて母子家庭
・加奈や宇田守といったサブキャラの排除
・髪の毛を抜いて寄生生物を見分けるエピソードを島田事件に組み込む
というところです。
演技している俳優陣もよかったです。
主演の染谷君はもちろんよかったです。染谷君の漂う『ゆとり感』のなかの影を帯びた瞳の暗さが、母親の死後の新一の変容がはまってました。あと寄生された東出君演じる島田。正体がばれてからの、殺す人を数える無機質なサイコっぷりは最高でした(`・ω・´)
演出面も良くて、寄生された人物は目を見て会話しないという異質さもよかったです。
本編終了後に完結編の予告が流れるのですが、原作にもある橋本愛演じる村野里美のベッドシーン!橋本愛のベッドシーンもちゃんとやるなんて・・・見るっきゃない!
(`・ω・´)キリッ
また、原作が書かれていた時代には一般的ではなかったネット文化も取り入れていたのも好印象でした。ミギーがパソコンをいじって知識を得る。うまい!
だけど・・・。何ですかね、この見終わった後の素直に絶賛できない感じ。
頑張ってるのに、原作の哲学的な感じが伝わってこない。前半の象徴的なセリフの数々(犬の形をした肉だ、悪魔に当てはまるのは人間、君・・泉新一くんだよね?etc)も忠実に取り入れているのに。
原作の絵の雰囲気が、この話の大きな要素の一つだったと再認識しました。
アクションも前半は新一の右手が動くだけなので退屈でした(´・ω・`)完結編は後藤が登場なので期待できる!・・・かな?
エンディングのバンプの曲も何とも言えません。バンプって、こんなボーかロイドみたいなバンドだったっけ?
BUMP OF CHICKEN「パレード」ショートver. - YouTube
でも、とりあえず頑張ってました!
寄生獣の実写化なら大合格!なのではないでしょうか。山崎監督をなめてました。すいません。ちゃんと監督の他の作品も見ます!Always以外。
完結編も楽しみです。寄生獣ファンはもちろん、気になってる方は完結編も本作を必ず見ることをオススメです。
おわり
ディケイドドライバー予約したってよ
仮面ライダーディケイド・・・
平成ライダー10作目のお祭り企画的ライダー
正直、あんまりライダーのデザインとか好きじゃなかったりするのですが、ディケイドライバーはおもちゃとしても遊びがいのあるものだと思います。
で、その『全てを破壊し、全てを繋ぐベルト』であるディケイドライバーのコンセレモディフィケーションの予約が始まっています!
COMPLETE SELECTION MODIFICATION DECADRIVER(CSMディケイドライバー)【2015年3月発送】 | プレミアムバンダイ | バンダイ公式通販サイト
買うか悩んでいたら2月発送の一次予約が終わってしまい、悩んだ末3月発送の二次予約をポチりました(`・ω・´)
購入決意の決め手は、ベルトの質感や個別音声追加の新規ボイスももちろんです。
前回のカブトドライバーもよかったので、今回も期待大です!"コンプリートセレクション モディフィケーション カブトゼクター"届いたってよ - ryoブログ
ちなみにPVはこれです
CSMディケイドライバー発売記念 スぺシャル対談【前編】 - YouTube
CSMディケイドライバー発売記念 スぺシャル対談【後編】 - YouTube
一番の決定打は、ベルトのボタンを押すと劇中曲が流れ、劇中のような変身が楽しめる!
収録曲は2曲で「ディケイド」と「パラレル」の2曲!印象的な2曲です。
仮面ライダーディケイド BGM パラレルワールド - YouTube
「通りすがりの仮面ライダーだ!覚えておけ!」ですね( ノ∀`)
そして、個人的に好きな曲
仮面ライダーディケイド BGM ディケイド - YouTube
このエスニックな曲調、かっこいい・・・(*´Д`*)あがるわ~
今から楽しみです!
ちなみに同時購入で特典がつく、ライダーカードも予約してしまった・・・
CSMディケイドライバー&ライダーカード付属カード一覧ページ|ボーイズトイパークショップ|プレミアムバンダイ|こどもから大人まで楽しめるバンダイ公式ショッピングサイト
早く遊びたい(`・ω・)ノ
おわり
仮面ライダー SUPERBEST 変身ベルト DXディケイドライバー
- 出版社/メーカー: バンダイ
- 発売日: 2012/04/21
- メディア: おもちゃ&ホビー
- 購入: 3人 クリック: 27回
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"日々ロック"見たってよ
監督 入江悠
原作 榎屋克優
脚本 吹原幸太、入江悠
音楽プロデューサー いしわたり淳治
キャスト
野村周平、二階堂ふみ、前野朋哉、岡本啓佑、落合モトキ製作年 2014年
製作国 日本
配給 松竹
上映時間 110分あらすじ
勉強もスポーツも苦手ないじめられっ子の高校生・日々沼拓郎は、友人に誘われてバンドを結成することに。卒業後、上京した彼らは伝説のライブハウス「モンスターGOGO」に住み込みで働きながら、ライブ活動を続けていく。そんなある日、拓郎たちのライブに突然1人の女性が乱入してくる。その正体は、斬新なスタイルで世界的に知られるトップアイドル・宇田川咲だった。
SRシリーズ、恋の渦の入江悠監督の最新作。
本作はマンガ原作で、その実写化です。
まずね、最初に言っておくのが、入江監督なら見てみたいというのはもちろんなのですが『二階堂ふみが出るなら見たい』という不純な動機です、はい。
で、結論として・・・
くだらない!だから、おもしろい!
という感想に尽きます。
原作は未読なのですが、おそらくギャグ漫画なんですよね(・∀・;)?
下ネタが多くて、個人的には楽しかったです。
よかったところ
・ロックンロールブラザーズ
主人公の拓郎達のバンドの泥臭いガチャガチャした音楽と、下品な歌詞が良かったです。バンドの3人が三者三様の童貞感があるのもよかったです。
自分も音楽をかじったこともあるのですが、3ピースのガチャガチャした曲って楽しいんですよね(´∀`)
the ピーズ オナニー禁止令 [常盤座] - YouTube
・二階堂ふみがかわいい
まぁいうまでもないですよね。劇中でRCサクセションの『雨上がりの夜空に』を弾いて歌うんですが、これまたいいんですよね。女性が男性ボーカルのロックをカバーするのってなんかイイですよね(*・ω・*)
・ライバルバンド
同じライブハウスのバンドにビジュアル系バンドがいて、そのボーカルを落合モトキさんが演じてるんですが、どこかのコントに出てきそうな役作りでとりあえず笑えます。
ファンもファンで、変な統一された振り付けがそういうバンドのイヤな感じを表していておもしろかったです。あと、落合モトキさんの髪が動いていて、どこから風が来てるのかな~?と思っていたら、先頭のファンが小型扇風機を持っていたのもけっこう笑えました。
ひっかかったところ
これは原作がギャグ漫画(たぶん)で、それを忠実に実写にしようとした歪みみたいなものと思いますが、けっこうあるので箇条書きにします。(ネタバレあります)
・宇田川咲が 楽器を弾く時、指輪をしているのが気になる
・竹中直人が演じているような、ライブハウスのマスターはいない、たぶん。出会ったことはない。バンドマンというよう璃、ボブ・マーリー信者?
・昼間ばかりに、あんな対バンのイベントをするライブハウスは一体・・・?
・咲が主人公を「拓郎」と名前で呼び捨てにするまでになった経緯が見えづらい
・100万枚売るアイドルの割りに、ライブのハコが小さい
・咲のライブ後の挨拶の列は、関係者のはずなのに、まるでファンの握手会状態
・ラストの不幸を題材にした流れは好きじゃない
・人の声も聞こえないような嵐の中、音は合わないと思う。というか、あんな大雨で機材は大丈夫か?楽器がかわいそうだ。絶対アンプもスピーカーも壊れるし、そもそもちゃんと音出る・・?
・バブリーな肩パッドの入ったスーツを着るような女プロデューサーはいるのか?ロールスロイスって・・・(´・ω・`)
・主人公がライブの時以外前屈みで、まともに会話できないやばいやつに見える
ギャグ漫画(たぶん)を映像化すると、こうも腑に落ちないことも多々出てきます。
ただ「あの」ラストはSRシリーズにも共通する、蓄積したものの爆発というのは分かります。
以上のような点を考えなければ、バカバカしくてけっこう楽しめます。
下らないギャグが好きな人、二階堂ふみ好きにオススメです。
おわり
"天才スピヴェット"見たってよ
原題 L'extravagant voyage du jeune et prodigieux T.S. Spivet
監督 ジャン=ピエール・ジュネ
製作総指揮 ジャン=ピエール・ジュネ
原作 ライフ・ラーセン
脚本 ジャン=ピエール・ジュネ、ギョーム・ローラン
キャスト
カイル・キャトレット、ヘレナ・ボナム・カーター、ジュディ・デイビス、カラム・キース・レニー、ニーアム・ウィルソン製作年 2013年
製作国 フランス・カナダ合作
配給 ギャガ
上映時間 105分あらすじ
米モンタナに暮らす10歳の少年スピヴェットは、天才的な頭脳の持ち主。しかし、時代遅れなカウボーイの父と昆虫の研究に夢中な母、アイドルになりたい姉という家族に、その才能を理解してもらえない。さらに弟
が突然死んでしまったことで、家族は皆、心にぽっかりと穴が開いていた。そんなある日、スミソニアン学術協会から権威ある科学賞がスピヴェットに授与されることになる。家族に内緒で家出をし、数々の困難を乗り越えて授賞式に出席したスピヴェットは、受賞スピーチである重大な真実を明かそうとするが……。
恥ずかしながら『アメリ』を未見な私ですが、ポスターのかわいらしさで見ようと思った作品です。久しぶりに、何の前情報もなく見に行きました。
ちなみに3D字幕上映を見ました。
タイトルにあるとおり、主人公のT・S・スピヴェットは天才です。永久機関のアイディアを、10歳で考え出し世界的科学の権威に評価されます。
ちなみに、永久機関の説明はこちら。
だけど、そんなことはどうでもいいことなのです。
ヒッチコックで言うところのマクガフィンってやつです(`・ω・´)
ネタバレ軽くありで、感想をつらつらと書きます。
スピヴェット少年は双子の弟を「ある事故」でなくしてしまって、それが原因というわけではないですが、家族とうまく距離を持てずにいました。
そこにスピヴェットが送った永久機関の設計図が、世界的権威に評価されます。賞の表彰式に招待しますが、とっさに年齢を偽ってしまいますが、なんやかんやで彼は家出のような形で1人授賞式に向かいます。
この一人旅の途中で過去を回想したり、色んな大人に出会いながら自分と家族との関係を考えていく物語です。
形は違えど、子供の視点から見た大人を描いたり、子供が旅をしながら成長する話・・・好物です(`・ω・´)!
「スタンド・バイ・ミー」とか
Stand by Me / スタンド・バイ・ミー - YouTube
「リトル・ランボーズ」とか
「奇跡」とか好きです。
要は、天才といえど子供なのです。
親のちょっとした言動にセンシティブに反応したりするものです。
ただ、そんなデリケートな話だけど悲観的でもなく、感動的な作りではないのがいい!
そりゃ、最後の両親の「ある行為」には、かなりグッときたりしますが、狙ったお涙頂戴じゃないのもよかったです。
劇中は終始どこかコミカルで、都会に憧れる姉のテレビに映るスピヴェット少年に対する言動はおかしくも泣けました(´▽`)
スピヴェット少年の骨折した後に痛がる様とか、何回か繰り返されるのですが笑っちゃいました。
あと本作は3D対応作品なのですが、それがうまく利用されてて地味に感動しました。
何かが飛び出して見えるような「いわゆる」3D演出や、アバター的な空間に奥ゆきを与えるようなものとはまた趣向が違います。(そういうのが、ないわけではないですが)
回想シーンのときに、マンガの吹き出し的なものが3Dだったりして、今写ってる時間軸と違いますよ~と区別する意味で3Dが使われていました。このような3D演出は、下手すると飛び出して見えるような3D演出より映画にとって効果的なんじゃないかな~とか思ったりしました。
もちろん3Dじゃなくとも楽しめると思いますが、もし見られるのであれば3Dで見たほうがおもしろい気がします(`・ω・´)
子供の成長譚のような話が好きな人は是非見てください。
オススメです!
アメリ見てみよう・・・(;・д・A
おわり
"神さまの言うとおり"見たってよ
あ~つまらなかった・・・
監督 三池崇史
製作 市川南
原作 金城宗幸、藤村緋二
脚本 八津弘幸
キャスト
福士蒼汰、山崎紘菜、神木隆之介、優希美青、染谷将太製作年 2014年
製作国 日本
配給 東宝
上映時間 117分
映倫区分 R15+あらすじ
高校生の高畑瞬は、退屈な日常にうんざりしていたが、ある日突然、教室にダルマが出現し、命をかけた授業の開始を告げる。ダルマや招き猫、コケシ、シロクマ、マトリョーシカといった物たちが不気味に動き出し、彼らが出す課題をクリアできなかった者には、容赦のない死が待ち受けていた。
まず、私のこの作品に対するスタンスですが原作読んでます。中二的な言葉の感じと、特殊ルールの中のサバイバルとバトルロワイヤルのように人が死んでいく。新刊が出るたびに買っています。
出ている役者陣も福士君をはじめ、神木君や染谷君も好きです。
しかし・・・。
ネタバレありであーだこーだ書きます。
マンガの実写化(映画化)はよくあることです。成功することもあれば、もちろん失敗することも多々あります。
その中での問題点は、原作が完結しておらず連載途中で実写化するということ。原作でまだ謎の部分は、当然分からないまま映像化するためちんぷんかんぷん。
原作を知らずにこの映画単体で見た人は、どう思うのでしょうか?
リリー・フランキー演じる神小路かみまろ(神さま)の役割は劇中で分かりません!
最後、いかにも次作があるかのようなクリフハンガーで憤慨ものです。
かみまろは劇中に、ちょいちょい出てきて、ラストに意味ありげに出てくるのみですが、だから何なの?今までは何なの?ヘ(゜Д゜)ノほげー
という感じです。
この作品の特徴のひとつにあるのが、殺人ゲームの特殊性。だるまさんが転んだや、かごめかごめなどが殺人ゲームになりあっさり人が死んでいくということ。
その不気味さがおもしろさの一つなのですが、マンガだとありな説明を映画にすると主人公に解説させる始末。こういう説明セリフがあるだけでナンダカナー(゜o゚)となってしまいます。
ゲームも白熊あたりから単調なかんじです。ちなみに後半の白熊とマトリョーシカは映画オリジナルのゲームでした。
大森南朋さん演じるタクミも、時間の関係かその役割が不明瞭です。というか、何のために存在する人物か分からず後半唐突に「世界を救う」とか言って特攻服に身を包み家を出て行きます。
原作を読んでいるので私は分かりましたが、原作を読まないと分からない映画って・・・なしでしょ。(´・ω・`)
最初のダルマのバタバタ死んでいくゲーム(序盤)までは、おもしろかったです。唐突にあっさりと殺戮される異常性と、染谷君演じるサタケの最期のショッキングさは展開が分かっていてもドキドキしました。
本作は映画としては『なし』の部類ですが、福士君はヒーロー感あるし染谷君も序盤のみの出演という贅沢さ。神木くんのクレイジーサイコ野郎の演技もよかったですし、かっこよかった!(`・ω・´)
映画としては、つまらなかったけど・・・
主役陣の演技を堪能するのであればオススメと言いたいが、だったら「かみ」繋がりで「紙の月」を猛烈プッシュしたいものです・・・。(紙の月はPG12だから15歳未満でもみられますし。SEX描写が多いけど)
とにかく本作が気になる方は、映画ではなくマンガを見るのをオススメです。三池監督も、すぐ色んな仕事を受けて色々撮ってしまうけどもっと仕事を選んで欲しいです。『13人の刺客』とか『一命』のような良リメイクができる腕があるのに。そんなにお金が欲しいのかな(´・ω・`)
三池作品だったら13人の刺客を超絶オススメです。
おわり
”紙の月”見たってよ
みんな大好き『桐島、部活やめるってよ』の吉田大八監督の最新作。
監督 吉田大八
原作 角田光代
脚本 早船歌江子
製作総指揮 大角正
キャスト
宮沢りえ、池松壮亮、大島優子、田辺誠一、近藤芳正、石橋蓮司、小林聡美製作年 2014年
製作国 日本
配給 松竹
上映時間 126分
映倫区分 PG12あらすじ
バブル崩壊直後の1994年。夫と2人で暮らす主婦・梅澤梨花は、銀行の契約社員として外回りの仕事に従事し、その丁寧な仕事ぶりで周囲にも評価されていた。一見すると何不自由ない生活を送っているように見えた梨花だが、自分への関心が薄い夫との関係にむなしさを感じていた。そんなある日、年下の大学生・光太と出会った梨花は、光太と過ごすうちに顧客の預金に手をつけてしまう。最初は1万円を借りただけのつもりだったが、次第にその行為はエスカレートしていき……。
原作は未読なのですが、本作は原作をけっこう脚色しているみたいです。
ちなみにネタバレばっちりします。
原作では主人公の梨花が海外にいるところから始まり、なぜ梨花がその境遇に陥ったかを遡っていくみたいです。焦点は過去で、学生時代の交友関係や人間関係を掘り下げているみたいです。
しかし、本作では学生時代は大幅に削除して現代の梨花の夫婦生活や職場の人間関係や、光太との関係を掘り下げています。
吉田監督の作家性といえば、最後の集約。今まで積み上げてきたものが最後の最後で崩壊するものです。「桐島」の屋上シーンや「府抜けども~」のネタばらし的悪夢にも代表されるカタルシスヽ(・∀・)ノ
本作では、どうなっているのでしょうか・・・
よかったところ
・役者陣の演技
宮沢りえさん演じる梨花の色気、池松壮亮さんの演じる光太の絶妙な浪人生感。小林聡美さんのお局てきベテラン職員感。大島優子さんのありがちなOL感。石橋蓮司さんの金持ちのガンコおやじ感。田辺誠一さんのいい夫なのに絶妙な気の利かない感じ。
みなさんが絶妙に実在感があるので、そのなかで起きる横領事件のスリリングさと破滅の道を歩く梨花と、それが露呈していく怖さがヒリヒリしました。
特に光太の最初に会ったときの純朴さが、金遣いが荒くなるとホテルのボーイへの態度の悪さや雰囲気まで変わっていくのがよかったです。
あと女子のロッカールームやトイレなどの本音をさらけ出す感じもよかったです。
・部屋の雰囲気や服装
本作では金持ちの家は、金持ちなりの洗練された室内。梨花の家もありがちな子供のいない夫婦の一室。ただ横領がエスカレートすると部屋が荒れ放題になったり、着る服が派手になります。光太も成金のように肩にカーディガンを羽織ったりします。
お金持ちの上品そうなおばあさんも、途中で痴呆症になり玄関の植木が無残に枯れてたり部屋が荒れ放題になったり。説明的ではなく、こういう映像演出はさすがだと思います。
・音
梨花が犯罪を犯すとき低音の効いたビートに電子ノイズの入った音が流れます。基本BGMがないので、この音が印象的で緊張感が高まります(`・ω・´)
また梨花の学生時代のクリスチャン系の女子高で歌われる賛美歌「あめのみつかいの」も印象的です。
その前後で行われる梨花の横領という犯罪行為や、不倫がその歌の洗練された合唱の効果か現在の梨花の背徳感が際立ちます。
カトリック聖歌集658番 あめのみつかいの【降誕祭】 - YouTube
またエンディングの「Femme Fatal」も今までの修羅の道を歩んで、海外に逃亡した梨花を安らかに送る送別曲になっていました。
The Velvet Underground - Femme Fatale - YouTube
ひっかかったところ
・長い
正直長く感じました。梨花の犯罪が次第に明るみに出るヒリヒリ感はよかったのですが、犯罪が露呈してから最後の逃亡までがもっさりしていて、まどろっこしい感じがしました。犯罪が露呈してから、スピード感を持って逃亡までを駆け抜けて欲しかったです。あと10~15分短かったら最高でした。
・梨花に感情移入できなかった
これは完全に個人的な事情ですが、ちょっと前まで私は同じような仕事をしていました。現在のオンライン化された時代では劇中のような横領は不可能です。不可能とはいえ、梨花の現在の境遇や過去のエピソードを鑑みても犯罪に走るのがやっぱり分かりませんでした。男女間の違いというのもあるかもしれませんが、理解できません。
なので、最後の逃亡もカタルシスを感じることができませんでしたorz
最初のいやらしそうな、イヤな金持ちの感じと最後の話の分かるオヤジ像がちょっと作為的な感じが否めませんでした。
ダラダラ文句を書き連ねてきましたが、おもしろかったです。吉田監督の役者に対する目線やちょっとした動きの演出も好きなので楽しめました。
しかし、やはり『桐島』のインパクトが強く、どうしても比べてしまいます・・・(´・ω・`)
吉田監督は、今後この桐島の呪縛を断ち切る作品が撮れるのでしょうか?
今後の吉田監督作品を期待する意味でオススメです!
桐島サイコー!!!!
おわり
ちなみに、11月22日のTBS RADIO ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフルの対象作品に選ばれています。お時間のある方は、お聞きの駕しなく!
桐島、部活やめるってよ (本編BD+特典DVD 2枚組) [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: バップ
- 発売日: 2013/02/15
- メディア: Blu-ray
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